リハビリテーション部


≪理 念≫
  当院では、理学療法士(PT)、作業療法士(OT)、
  言語聴覚士(ST)、医師、看護師等の各専門職との
  チームアプローチのもと、急性期から的確なリハビ
  リテーションを提供します。


【当院リハビリにおける特色】

多様な疾患に対応したリハビリテーションを提供
  ・脳血管疾患、整形疾患、神経内科疾患、内科疾患、循環器疾患を中心に手術後の機能低下など
   全ての疾患によって発生した身体機能障害に対応可能です。

専門職種によるチームアプローチ
  ・多様な専門職種が様々な角度から、患者様に必要な支援や目標を検討します。そして患者様ご本
   人や、ご家族などの意見を取り入れた実現可能な選択肢を説明、提供し、選んだ目標に向けて共
   同でその実現に努力しています。
  ・脳外科疾患、神経内科疾患では、医師・看護師・リハビリスタッフが参加してのカンファレンスを定期
   的に行っています。
   特に整形外科疾患では、医師・看護師(病棟・手術室看護師)・診療放射線技師・リハビリスタッフが
   参加して、手術前・手術後の定期的なカンファレンス・病棟回診を行っています。そして患者様の状
   態を把握し、リハビリを進めていくうえでの目標などを検討し情報を共有しています。

早期からの充実したリハビリテーション
  ・超早期より積極的にリハビリテーションを開始し、早期の地域社会への復帰を目指しています。
  ・ 多くのリハビリテーションスタッフ(H18年現在:総勢13名,H19年度1名増員予定)を有していること
   で、質的・量的に充実したマンツーマンでのリハビリテーションを提供しています。

継続的なリハビリテーションに向けて地域との連携
  ・ 当院リハビリ終了後、安心して地域へ帰って頂くために退院後のリハビリ提供機関に向けて、患者
   様の情報提供を行っています。


【理学療法(PT:Physical Theraphy)とは】

様々な病気や外傷などにより低下した身体機能のリハビリをすることで、基本動作(寝返る・起きあがる・立つ・座る)、移動(歩く)などの動作能力を高めます。障害が残る場合には、装具・義肢・車椅子・杖などを用いて社会、家庭生活に順応できるよう援助していきます。
≪主な内容≫
主な病気に対する代表的な訓練について
@脳血管疾患(脳梗塞、脳出血、くも膜下出血、頭部外傷など)に対して…
  麻痺した手足の回復促進、協調動作(動作をスムーズに行えるようにする)
  バランス訓練、歩行訓練などにより運動能力の回復を図っていきます。起
  きあがる・立つ・座るなどの基本動作の再獲得や、更衣・食事・排泄・入
  浴などの日常生活動作の訓練を行います。

A神経内科疾患(パーキンソン病,脊髄小脳変性症,筋萎縮性側索硬化症,
 多発性硬化症など)に対して…

  病気の進行を予測し、残っている能力を最大限に生かすことを考えながら
  筋力訓練、バランス訓練、歩行訓練、日常生活動作の訓練などを行います。

B整形外科疾患(足の骨折・靱帯損傷・変形性関節症など)に対して…
  手術前から筋力の維持訓練を行い、早期からの関節可動域訓練、筋力増強
  訓練、続いて歩行訓練を行って、家庭・職場・スポーツ復帰を促します。

関節可動域訓練

歩行訓練
また、痛みを和らげるための温熱・牽引
あんま(マッサージ)などの物理療法を
併用することもあります。

物理療法

C循環器科疾患(心筋梗塞,狭心症,閉塞性動脈硬化症など)に対して…
医師・看護師・理学療法士の監視のもと、個々の患者様の心機能回復にあわせ自転車こぎ(エルゴメーター)、歩行訓練などを心電図モニター監視下に行います。

自転車での訓練

D内科・外科疾患(慢性閉塞性呼吸器疾患(COPD),肺炎や開腹術後の安静による
 全身の筋力低下,長期臥床による関節拘縮)に対して…

  呼吸器疾患の患者さんに対しては、主に胸郭可動域訓練(肺などの臓器を取り囲む肋骨でつくられる
  胸郭の柔軟性を維持・改善させる)、排痰訓練(痰の喀出を促す)、呼吸法の指導、全身の筋力訓練
  を行います。

胸郭可動域訓練

排痰訓練場

開腹術後の安静による全身の筋力低下に対しては、ベッド上での関節可動域訓練、筋力増強訓練、寝返る・起きあがる・立つ・座るなどの基本動作訓練から開始し、可能であれば歩行訓練などを行い、早期離床を促します。

※記載したものは訓練内容の一部です。また障害や症状の程度により各々の訓練が適応されない場合もあります。

※この他にも…
退院が間近になった患者様に対して、必要な場合は退院前に実際に自宅に伺っての訪問指導(住宅改修のアドバイス・在宅生活を送るうえでの工夫・提案・家族指導など)も行っています。

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【作業療法(OT:Occupational Therapy)とは】
身体の障害のある方、またそれが予測される方に対し、作業活動を通して、心身機能の回復をめざします。
残された能力を最大限に活かし、自立生活に向けて、日常生活における諸動作、家事動作の獲得、職場復帰の指導や支援を行っていきます。

≪主な内容≫
@身体機能のリハビリテーション
麻痺や骨折等により、低下した身体機能に対し、自らの意志で動かす(随意性)、関節の可動域、筋力、持久力、他の部位とのスムーズな連携(協調性)、指の細かな動き(巧緻性)等の維持・改善を図ります。また、障害が残った場合には、残された機能を生かして、最大限の能力を発揮できるよう支援します。

その方法の例としては、物品使用(ぺグ、輪投げなど)、物作り(折り紙、編物など)等の活動を通して、動作の獲得を図ります。

ペグでの指の細かな動作訓練

A日常生活動作のリハビリテーション

身体に障害を負った状態でも、より良く生活を送るために、日常生活において必要とされる起き上がり、立ち上がり、歩行、車椅子移動、身の回り(食事・トイレ・着替え・身だしなみ・入浴)の動作、家事(買い物・調理・掃除・洗濯)動作の獲得を図ります。


トイレ動作訓練

また、社会生活に必要な、知的・精神面(理解力・注意力・問題解決能力・学習能力・障害の受容など)等の問題に、援助を通して、維持・改善を図ります。
その他に、身体の状態に合わせて安全に生活が送れるよう家屋改造の助言、家族への介護・介助法の指導、職場復帰に必要な動作・活動の獲得を図り、退院・外来通院後も生活が送れるよう、援助を行います。

B用具の提供・環境整備
身体機能の安静の為や、動作の際の安定や固定を目的とするもの、失われた機能を獲得する用具(義手・装具)の作製・適合を行います。また、障害に合わせて使い易く改良を加えた道具(自助具)の考案・作製も行います。その他に、車椅子・ポータブルトイレ・介護寝台・歩行器・コミュニケーション機器・環境制御装置(リハビリテーション関連機器)等、快適に暮らすための用具・機器の、適応の為の働きかけを行います。

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【言語聴覚療法(ST:Speech−Language−Hearing Therapy)とは】
頭の病気(脳出血や脳梗塞など)や頭のけがなどで、・脳の言葉を司っている所に障害を受けた方(失語症)・口が動きにくくうまく話せない方(構音障害)
・脳の様々な活動が障害された方(高次脳機能障害)、・聞こえに問題のある方(聴覚障害)、またはそれが予測される方
に対し、専門的なリハビリテーションを提供し、コミュニケーションの向上や実用化を目指します。また、飲み込みの障害(嚥下障害)がある方に対しても、問題を見つけるために評価し、その評価に従ったリハビリを行い機能の回復を目指しています。

≪主な内容≫

@言語機能へのリハビリテーション
脳の言葉をつかさどる部分が傷ついて起こる失語症は、言葉を正しく理解する、話す、読む、書くことが出来なくなるなどの症状があります。そのような方に対して、発声や字を書く練習など言葉を取り戻すリハビリだけでなく、残された機能を生かしてコミュニケーション力をつけていきます。
また、失語症のほかに音を作る構えに問題がある場合を構音障害と言い、言葉を正しく、明瞭に発音できない(いわゆる呂律が回らない)といった症状がみられます。

言語訓練
そのような場合にも問題点を見つけて、機能の改善を目指します。この他にも、声がうまく出せないなど発声障害へのリハビリや、聴力検査なども行っています。

A高次脳機能へのリハビリテーション
交通事故や病気によって脳が損傷を受け、言語、思考、記憶、行為、学習、注意など脳の精密な情報処理がうまく働かなくなり、高次脳機能の障害があらわれます。例えば「物が覚えられない」「集中力が続かない」「感情を抑えられない」など外から見えない症状のために、日常生活に支障をきたすこともあります。出てくる症状は一人一人異なり複雑なので、その人の症状に合ったリハビリを行い、日常生活が送りやすくなるよう援助します。

B嚥下(飲み込み)機能へのリハビリテーション
病気や加齢などの原因により、食べるための器官(口唇、顎、舌、声帯、呼吸器など)の働きが低下し、食事を取ることが難しくなってきます。その症状としては、食べ物がうまく噛めない、のどにいかない、飲み込めない、飲み込んでもむせてしまうなどがあげられます。
当院ではそのような方に対して、問題点を的確に見つけるため、透視画像を使っての嚥下造影検査(VF)や内視鏡を用いての嚥下内視鏡検査(VE)などを積極的に行っています。
そしてなぜうまく食べられないのかその原因を見つけ、リハビリを行い嚥下機能の改善を目指すとともに、一人ひとりに適した食べや
すい食事形態の提供を行っています。また、退院後も病院での食事と同じ食事形態に近づける為に、嚥下食や栄養補助食品等の紹介も行っています。

嚥下造影検査

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リハビリテーションQ&A

Q1.リハビリを受けるには?
A:主治医がリハビリを必要だと判断した場合に理学療法、作業療法、言語聴覚療法、物理療法などのリハビリを受けることができます。

Q2.スタッフの人数は?
A:
現在、理学療法士6名、作業療法士4名、言語聴覚士3名、マッサージ師2名、リハビリ助手2名でリハビリを行っています。

Q3.リハビリの時間は?
A:
リハビリの時間は午前8:30〜12:30、午後1:30〜5:30の間に行います。(受付時間は病院の受付時間と同じになります。)
日曜日、祝日はリハビリを行っておりません。(物理療法は木曜日・土曜日も休みになります。)

Q4.リハビリにかかる時間は?
A:
リハビリにかかる時間は一つのリハビリにつき20分〜40分かかります。
  物理療法は一つの治療につき15分〜20分程度かかります。
  
Q5.リハビリの待ち時間はありますか?
A:
完全予約制ですが、治療の内容により時間が前後する場合もあります。
  物理療法に関しては予約制ではありませんので、待ち時間が生じることがあります。

Q6.対象となる病気は?
A:
リハビリの対象となる病気(疾患)は以下のとおりです。
   脳血管疾患   :脳梗塞、脳出血、くも膜下出血、頭部外傷など
   神経内科疾患  :パーキンソン病、脊髄小脳変性症、多発性硬化症、筋萎縮性側索硬化症など
   整形外科疾患  :手や足の骨折・切断、五十肩、靭帯損傷、変形性関節症など
   循環器疾患   :心筋梗塞、狭心症、閉塞性動脈硬化症など
   内科・外科疾患 :誤嚥性肺炎、慢性閉塞性呼吸器疾患(COPD)、長期臥床による筋力の低下、
              関節の拘縮など

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【心臓リハビリテーションについて】
平成18年7月より、心臓リハビリテーションを開始しました。この目的や効果、内容等について簡単に説明いたします。

 目的 ⇒ 心臓病の治療後、安全かつ一日も早い社会復帰を目指し、運動を含めた生活習慣の
        調整と心臓に対する正しい知識を得ることで病気の再発を防止する。

 効果 ⇒ @体力がつく。
        A心機能が良くなる。(心臓が軟らかく拡張しやすくなる。)
        B血管が軟らかくなり手足が暖かくなる。
        C筋肉がつき疲れにくくなるとともに、心臓の働きを助ける。
        D自律神経が落ち着いて動悸が減る。
        E息切れ感が減る。
        F気持ちが晴れやかになる。
        G免疫機能が強くなり病気にかかりにくくなる。

 対象 ⇒ 虚血性心疾患(心筋梗塞・狭心症等)や閉塞性動脈硬化症などの方。
        (入院患者様のみを対象としています。)

 リハビリの内容
      ⇒
・午前または午後の1日1時間行っています。
        ・医師の監視下のもと、準備体操心電図モニター監視下での自転車こぎ(無理な方は
         筋力訓練や歩行訓練)チューブ体操整理体操の順で行い、運動の前後には血圧
         や脈拍などの体調管理を行います。
        ・リハビリ最終日に、運動を入院中だけでなく習慣化して頂けるように、自宅での運動方
         法・注意事項などの説明もさせて頂きます。

最初は、心臓が完全に回復していないため軽い運動から始めます。運動をしても大丈夫?と不安になられる患者様もいらっしゃるかと思いますが、患者様に安心してリハビリを受けて頂くために、循環器内科の正村医師をはじめ理学療法士・看護師のスタッフが一丸となってサポートしています。ご質問や心配なことがございましたらどんなことでもご相談下さい。


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